エムジーホームのマンションブランド「モアグレースシリーズ」は、国の指定した第三者評価機関が共通のルールに基づいて評価した「住宅性能評価書」の交付を受けています。当マンションでは、設計段階における「設計住宅性能評価書」の取得だけでなく、基礎工事から完成時まで厳しい審査を受ける体制を整え、「建設住宅性能評価書」の交付を受ける予定です(申請は任意)。安心も快適も色あせることのない、世代を超えて価値を継承していく。資産性の高いマンションをお贈りします。
住宅瑕疵担保履行法に則して、工事中現場審査を行った住宅に保険付保証書が発行され、万が一、瑕疵が判明した場合、その補修費用等を保険でサポートする制度です。
住宅性能表示制度の<構造の安定に関すること>の項目では、地震や風等で力が加わった時の建物の強さ(壊れにくさ)に関連することを表示します。
■耐風等級は、2段階のランクで表示され、最高等級「2」を取得予定です。
地盤調査
たとえどんなに堅牢な建物であっても、それを支える確かな地盤・基礎がなければその強さを発揮することはできません。当マンションでは、敷地の地盤の性状を知るため、事前に土質の調査や標準貫入試験など、綿密な地盤調査を行っています。
《地盤調査方法の例》標準貫入試験
63.5kgのおもりを75cmの高さから落下させ、規定の鋼管(サンプラー)が30cm貫入するのに要した回数(N値という)を測定する試験。
建物の基礎
当マンションではN値60以上の、密~非常に密な玉石混り砂礫層を支持層とし、この支持層に建物の重量を伝える杭基礎としています。
RC(鉄筋コンクリート)造
コンクリートは圧縮の力に非常に強く、鉄筋は引張りや曲げの力に強い、その両者の特長を合わせたものが鉄筋コンクリートです。そのコンクリートと鉄筋が一体となって地震等の外力に抵抗します。当マンションは強度・剛性に優れた構造躯体を実現しました。
ダブル配筋
壁の中でも、耐震壁と呼ばれる戸境壁(住戸と住戸を隔てる壁)は、特に粘り強く丈夫でなければなりません。当マンションではより高い強度と耐久性を実現するため、住戸の壁配筋は鉄筋を二重に組むダブル配筋を標準として施工しています。(一部除く)
溶接閉鎖型フープ工法
頑強な鉄筋コンクリートをより強化するために使用されているのが溶接閉鎖型フープ工法です。柱では、縦に伸びた鉄筋(主筋)を囲むように、水平方向に巻きつけられる帯筋(フープ)と呼ばれる鉄筋がコンクリートの拘束を高め、地震時に受けるせん断力に対して強い柱を造る上で重要な役割を果たします。溶接型フープは、鉄筋の端部を折り曲げて形成する一般的な帯筋ではなく、鉄筋の端部を溶接して形成するものであり、柱をより粘り強いものにしています。
中空スラブ工法
中空スラブ工法は、コンクリート内部に中空の鋼製パイプを埋め込んだものです。これにより、小梁などの少ないすっきりした空間や段差のないフラットフロアを実現。当マンションは最大250mmの厚いスラブを採用しています(一部除く)。これにより、上下階の騒音を軽減することが可能です。
強度の高いコンクリート
当マンションでは、強度の高いコンクリートを採用しています。これは長期間にわたり、構造体に関する大規模補修の必要が低くなり、メンテナンスコストを抑えることができます。
住宅性能表示制度の<劣化の軽減に関すること>の項目では、建物の劣化(木材の腐食、鉄の錆等)のしにくさに関連することを表示します。鉄筋コンクリート造のマンションについては、コンクリートに中性化や水分の凍結が劣化に大きな影響を及ぼすものとして、セメントの種類、水セメント比、鉄筋のかぶり厚等、コンクリートの品質や施工方法について評価しています。
■劣化対策等級(構造躯体等)は、3段階のランクで表示され、最高等級「3」を取得予定です。
マンションの構造躯体に使われている材料といえば、鉄筋とコンクリートが一般的ですが、この鉄筋とコンクリートも時間が経過するにつれて、大気中の二酸化炭素等の影響を受けて劣化します。当マンションでは、次のような対策を講じることにより、鉄筋とコンクリートの劣化を軽減し、建物の長寿命化を追及しています。
50%以下の水セメント比
コンクリートはセメント・骨材(砂・砂利)・水を混ぜて作ります。その際の水の量が少ない程、コンクリートの収縮が少なくなり、ヒビ割れも起きにくく、耐久性はアップします。当マンションでは、50%以下の水セメント比でコンクリートを調合しています。
コンクリート打設時の品質管理
コンクリートの品質管理のため当現場ではJIS表示認可工場より設計図に定められたJIS規格コンクリート又は、大臣認定コンクリートを打設できるようコンクリート配合報告書により確認いたします。
コンクリート打設時にはその都度、打設計画書を作成し、コンクリートミキサー車が迅速に滞ることなくコンクリートを流し込み、充分な人数で振動を与えて、より蜜実なコンクリートを打設できるように打合せをしてから、作業を実施しています。コンクリート打設時にミキサー車が途切れて、流し込みに間隔が空くと、コンクリートの分離が生じたりコンクリートの継ぎ目が不完全となって一体にならない(コールドジョイント)恐れがあります。また、コンクリート打設時にバイブレーター・たたき棒を使用して充分な振動をコンクリートに与えないと「ジャンカ」と呼ばれるコンクリートの粗い部分や空洞ができて隅々までコンクリートが行き渡らないことがあります。コンクリートミキサー車に積まれたコンクリートが工場で練り混ぜられてから、工事現場で打ち込みが終わるまでの時間は、外気温25℃以下の場合は120分、25℃超の場合は90分と定められています。これ以上時間がかかってしまうとコンクリートの硬化が始まってしまい、当初予定されたコンクリート性能が得られません。工場と当マンション間の運搬時間は約40分、打設に要する時間は約30分、合計しても70分程度で打ち込みができていることになります。
かぶり厚
かぶり厚とは、鉄筋を覆うコンクリートの厚さのことです。コンクリートは表面から徐々に中性化が進行し鉄筋まで進むと、鉄筋が錆びて体積が膨張し、コンクリートに亀裂を生じさせます。当マンションでは建築基準法で定められたかぶり厚に10mm増した厚さを確保することで、コンクリートの中性化が鉄筋に到達することを遅らせて耐久性を高めています。
圧縮強度・塩化物含有量試験
コンクリート打設時には、搬入されたコンクリートから150㎥毎にサンプルを採取してスランプ・空気量・塩化物含有量を施工管理者立会いの上、試験します。これにより、配合報告書に適合していることを確認して打設を行います。
コンクリートの材料となるのは、セメント、水、骨材(砂・砂利)などです。その骨材に塩などが含まれていたら(海砂利等)、コンクリートの劣化の大きな要因となります。当マンションはJASS5の規定による許容塩化物含有量値0.3kg/㎥以下の骨材を使用しております。
住宅性能表示制度の<維持管理・更新への配慮に関すること>の項目では、ガス管・給水管・給湯管・排水管の点検、清掃、補修、住戸専用部の間取り変更の容易性や共用排水管の更新のしやすさについて表示します。専用配管と共用配管に分けて、それぞれに評価しています。
■維持管理対策等級(専用配管)は、3段階のランクで表示され、最高等級「3」(共用部は等級「2」)を取得予定です。
給湯・給水対策(サヤ管ヘッダー工法)
給水・給湯管にはメンテナンスのしやすい、サヤ管ヘッダー工法を採用。予め各給水栓までタコ足状に敷設したサヤ管に後から樹脂管架橋(ポリエチレン)を通します。
排水対策(配管の点検口)
住戸内配管の将来のメンテナンス、あるいは不具合が生じた場合に備えて、給湯、給水のヘッダーパイプの点検口及び排水管清掃口を設けています。(排水管清掃口は一部住戸となります)
フローリングの伸縮対策
フローリングは基材に木材を使用している為、室内の湿度環境によって伸縮します。伸縮による床鳴りや目地に隙間が発生することは木材の特性上やむをえない現象です。当マンションではフローリングに床見切り材を適宜設け、伸縮による現象を抑制しています。
バルコニー・ポーチ・テラス・共用廊下の劣化対策
バルコニー・ポーチ・テラス・共用廊下は、ノンスリップシートを貼り、コンクリートの劣化を防いでいます。また排水口等を設け、木の葉やゴミで塞がった場合も排水が支障なく流れるようにしています。
屋上防水
建物の中で最も過酷な気象条件にさらされる屋根は、アスファルト防水外断熱工法(一部ウレタン塗膜防水)としています。さらに、雨水が長く留まらないように1/50以上の勾配をつけ、適宜設けた排水口から排出しています。なお、雨漏りに対しては10年間のアフターサービス期間を設けるとともに、長期修繕計画において約14年毎に点検・補修を行います。